このnoteでは認知症に関連した情報発信と全国の市町村での取り組みなどを紹介しています。
ブログ「認知症ちいきマップ」では過去noteに掲載した内容をもとにテーマを決めたまとめ記事とその他、興味のあるものを雑記ブログとして紹介していますので宜しければご覧ください。
オリーブオイルを含めた地中海食の話題、そして日本食の素晴らしい効果も含めて記事になっていましたのでご覧ください。
地中海食(食事)による認知症予防効果については下記の#11、#74もよろしければご覧ください。
さて、地中海食はイタリア、スペイン、ギリシャなどの地中海沿岸の国々で食されている伝統的な食事様式です。魚介類や野菜、果物が豊富に含まれ、コレステロールを下げる作用があるといわれるオリーブオイルを用いて調理されています。
今回のデータは米コロンビア大学助教授のニコラス・スカーミーズ博士らの研究グループが行ったもので、Annals of Neurology2006年4月号で発表されたものです。米国在住の認知症のない2258人を対象に、地中海食の摂取頻度の高い群と低い群を4年間追跡調査しています。
調査対象者がもっとも地中海スタイルに近い食事をしている人、もっとも地中海スタイルから離れた食事をとっている人、その中間の3グループに分け、4年間経過した時点で調べたところ、調査対象者のうち、262人がアルツハイマー病にかかっていた。
各グループごとに分析したところ、最も地中海スタイルから離れているグループに比べて、もっとも地中海スタイルを守っているグループではアルツハイマー病にかかった人が40%少なかったという結果です。
また、スペイン・バルセロナ臨床病院のシンタ・バルス=ペドレットで行われた試験で、ナッツ類が豊富な地中海食を食べていた群は記憶力が改善し、オリーブオイルが豊富な地中海食を食べていた群は前頭葉機能が改善したという結果が出ています。
この結果は2015年5月発行の米医学誌「JAMA Internal Medicine」で報告されています。前頭葉は、思考、判断、集中、気分のコントロールをつかさどったり、物事を整理・処理・実行する機能を担っています。
このように結果は出ているものの日本には馴染まないのでは?の議論はここしばらく続いています。
そのため日本の久山町のデータなどがこの記事でも掲載されていますが、おかず多めの賑やかな食卓が認知機能低下を防ぐとされており、バランスの良い食生活が認知症予防に効果があるとはされています。
あまり偏らずデータなどもしっかり確認しながら自分に合った食材、食生活を続けていくことが良いのだと感じました。
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