MCIの早期発見の技術は指の動きにまで広がっています。
今回磁気センサーを用いて“指タッピング運動”を解析し、軽度認知障害の早期発見につなげようという取り組みが国立長寿医療研究センターで行われました。
現在、MCI(軽度認知障害)への取り組みに関して、世界中の研究者が新たな診断方法の開発に取り組むなかで、国立長寿医療研究センター 近藤院長が注目したのは指の運動機能です。
「指の運動には脳の広い領域が関与しており、アミロイドβの蓄積による神経機能の異常を早期に捉えられる可能性があります」と近藤院長は解説すあれており、いわば指の動きで「脳をみる」技術です。
結果は詳細に掲載されており、論文も投稿されていますが、指の運動を測定するという患者に負担の小さな方法で脳の認知機能の低下を評価できる可能性を示すことは出来たとされています。
この研究成果について近藤院長は、「UB-2はコンパクトで、専門家でなくても使いこなせる装置であることがポイントです。将来は、職場健診などに応用できると考えています」とあり血液での検査に組み合わせた健診での取り組みにも発展していきたいとのことでした。
また一つ新しい技術を学ばせていただきました。
指タッピングの解析で目指す「認知症の芽」早期発見
脳の仕組みを解明し医療や健康に生かそうと、これまで世界中で大規模な脳研究が行われてきたが、いまだに脳の働きのほとんどはブラックボックスのままだ。しかし今、新たなデバイスを用いて脳の状態を評価、認知症やさまざまな神経疾患の早期発見や予防法を探...
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