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apoE保有者:多因子介入プログラム認知機能低下抑制に有効 #692

このnoteでは認知症に関連した情報発信と全国区市町村での取り組みを紹介しています。
ブログ「認知症ちいきマップ」では過去noteに掲載した記事のまとめとその他、興味のあるものを雑記ブログとして紹介しています。


はたはたです。
いつもnoteみていただきありがとうございます。

たまには学術的なことにも触れたいと思います。

今回、軽度認知症患者に対する多因子介入による認知機能低下抑制効果を複合的に検証した結果(ランダム化比較試験:J-MINT)が、アルツハイマー病協会国際会議で発表されました。

主要評価項目は18カ月時における認知機能コンポジットスコアの変化量

J-MINTの対象は、NCGGが開発した認知機能評価システムNCGG-FATで認知ドメインに1個以上の低下が認められた65~85歳の軽度認知症患者531例です。

全例に血液検査、認知症関連バイオマーカー検査、MRIまたはCT検査を行い、介入群(265例)と対照群(266例)に1:1でランダムに割り付けています。

介入群には、リストバンド型活動量計、セルフモニタリング用ファイル、タブレット端末を配布し、下記4項目を実施します。

〈1〉血管危険因子(糖尿病、高血圧、脂質異常症)の管理、
〈2〉運動教室および身体活動のセルフモニタリング
〈3〉栄養学的指導および相談
〈4〉認知トレーニングによる介入-を実施。
   対照群には2カ月ごとに健康関連情報を提供した。

試験開始後6、12、18カ月時に認知機能、全身状態、日常生活動作(ADL)、服薬状況などの老年医学的評価に加え、血液検査、認知症関連バイオマーカー検査、MRIまたはCT検査を実施し、認知機能低下抑制効果を複合的に検証しました。

結果としてはタイトルにもある通り、apoEε4保有者で有意差が得られました。

ただ全体の比較としては有意差は認められませんでした。

また、もう一つ得られたことは介入群のうち、運動指導プログラムへの参加率が70%以上の例では、70%未満の例、対照群と比べて、認知機能、栄養バランス、血圧、BMI、身体組成(脂肪と筋肉の量)、運動機能(歩行速度、5回椅子立ち座り時間)などの改善が認められました。

フレイルの割合も対照群と比べて有意に少なかった。

まとめとしてapoEε4保有者と運動プログラムへの継続参加が重要であることが分かりました。

全体で結果が出なかったことは残念でしたが日本人の結果としてデータの分析踏まえながら良い部分をぜひ発信して欲しいと感じました。

最後まで見ていただきありがとうございました。

認知症は多因子介入で予防できる? J-MINT試験 | ヨミドクター(読売新聞)
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認知症は多因子介入で予防できる? J-MINT試験

出典 ヨミドクター

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