はたはたです。
いつもブログみていただきありがとうございます。
ここ数年で自治体にかなりの数が取り入れられた事業はこの事故補償事業でしょうか。
もとは愛知で起こった線路への立ち入りがきっかけとなっていますが見守りや自治体が行う「SOSネットワーク」に絡めて登録を進めています。
大分県佐伯市も認知症の患者が事故などを起こした際、その損害を市が加入する保険で賠償する事業を始めました。
国内での事故について最大1億円の補償を受けることができます。
自転車や電動カートを運転していた際の事故も賠償の対象となりますが、車を運転して事故を起こした際は賠償の対象にはならないということですのでご注意ください。
佐伯市高齢者福祉課からは「保険の適用にはネットワークへの登録が必要なので、認知症と診断された人は相談してほしい」とコメントしています。
ここでいつも感じるのですが家族からの申請を受けた上で、在宅の認知症患者の情報を警察や消防などと共有して見守る「SOSネットワーク」ですがこの補償事業と絡めてもあまりうまくいっている様子が見られません。
理由としてそもそも「SOSネットワーク」の情報を得る方が認知症でも中等度以降の方が多く、また情報自体も知らない方も多いからです。
佐伯市でも取り組みを平成28年から始め、5月1日時点で36人の登録状況です。
ここは色々な団体や医療機関を巻き込んで周知していくしかないのですが、佐伯市の方の追加コメントで「トラブルを恐れ外出をためらう認知症患者も多い」とありました。
外出をしないことで起こる不利益も大きく、外で活動したいという本人の希望もあると思います。
この補償事業に関しては「お出かけ支援事業」の一環で進め、その先の「SOSネットワーク」のつながっていく事業として進めると何となくより早期からの当事者支援になると感じました。
既に実施している自治体もあるのかも知れないのですがまた調べてみます。
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