認知症当事者として発信をし続ける丹野さんに関する記事です。
これからも当事者が「働く」ということは議論が尽きないと思いますが、議論を深める意味でも重要な内容になると思います。
勉強会は1月21日三鷹駅前コミュニティセンターで、会が開かれました。
今回のテーマは「診断後、同じ会社で働き続けること」でした。
去年9月にも、認知症の人の就労についての勉強会は開かれたようですが、前回はどちらかと言えば就労支援する側からの報告だったそうです。
認知症当事者にとっての「働く」ということはどのように受け止められているのだろう。ご存知の通り、丹野さんは若年性アルツハイマーと診断されてちょうど10年経ちますが、今も仙台の自動車販売会社で働いています。
丹野さんにとって働くということは、やりがいと収入につながる点が大切だと言われています。そして、丹野さんにとっては何より家族のために働き続けたいという思いが大きく、認知症になっても収入があることは家族を支えている実感につながり、自分の自信にもなったと力を込めます。
私も初めて知りましたが、現在の丹野さんは、スポーツ選手の専属契約のように、企業に在籍しながら、主に認知症啓発活動する社員と位置付けられているようです。これは会社としても社会貢献の役割を果たすことにもなり、実際、車の販売活動でのイメージアップにもつながるというメリットを持っているそうです。ひとりの認知症当事者が、会社を変えています。
しかし、丹野さんはそれは初めから用意されていたわけではないと言われています。それは6年間かけて、丹野さん自身、何度もつらい思いもしながら働き続け、会社の側と語り合い、会社と一緒になって作り上げてきた環境であると報告されています。
今も全国を飛び回り、当事者の想いを伝え続ける丹野さん、周りからは温かい言葉ばかりではなく、心無い言葉にもさらされてきたことも講演で何度もお聞きしました。
この方の記事や講演を聞くたび、自分も負けずに今できることを精一杯やろうと思いますし、いつも刺激をくださる方です。
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