このブログでは認知症に関連した情報発信と全国の市町村での取り組みについてnoteで投稿した内容をまとめて紹介しています。
またその他、興味のあるものを雑記ブログとして紹介しています。
今回のテーマは「認知症予防と食事」についてです。
認知症予防における食事のエビデンス
まず、認知症予防のエビデンスを取り上げるにあたり世界保健機関(WHO)の「認知機能低下および認知症のリスク低減(Risk Reduction of Cognitive Decline and Dementia)のためのガイドライン」をご紹介いたします。
ガイドラインでは、WHOは認知機能低下と認知症予防のために、12項目の対策を推奨しています。
その中の栄養的介入に地中海食が含まれます。
エビデンスは高くないものの一定の推奨は認められる内容になります。
地中海食について
地中海食はイタリア、ギリシャ、スペインなどの地中海沿岸の国々の人が食べている伝統的な料理のことを指し、以下のような共通の特性があります。
地中海食は、生活習慣病の予防・改善に有用であり、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患予防するとされています。また地中海食を続けることで認知機能の低下が抑制され、認知症の予防につながる可能性も言われています。
地中海食による認知症予防効果
出典 @DIME
上記のガイドラインのエビデンスの通り、地中海食が一定の効果を示したのは事実です。
ただ一方で上記のニュースのように大規模な試験の結果において、食事や栄養と認知症リスクとの関連についての決定的な結果があるとは言えないとされています。
他の研究結果と併せて慎重に考察することが極めて重要であるとコメントされています。
認知症予防は多くの人が興味のある内容でありますが、偏った意見を取り入れた食事内容にならないよう注意すべきと感じました。
食事の「噛む」ことの大事さ
また別の記事では特定の食べ物を取るというよりは「噛む」ことの大事さを紹介しています。
出典 all about
内容として奥歯を使ってしっかり食べ物を噛むことで、海馬の神経新生が促されることがわかってきているそうです。ネズミを使った実験でも、奥歯を失い餌を噛んで食べられなくなると海馬の神経細胞が減り記憶力が悪くなること(Brain Res 826: 148-153, 1999)も報告されています。
よく噛んで食べることは、海馬の働きを高め、記憶力を高めるようです。
これは今すぐにでも出来そうですね。
まとめ
今回は「認知症予防と食事」をテーマに記載しました。
果物、野菜、魚を取りオリーブオイル、ナッツ、豆類を使い、適量の赤ワインの食事が地中海食ですが最初は良くてもだんだんと続けるのは難しいと思います。
日本の食文化もある中で食事をバランスよくとり、偏った食生活にしないことは何よりも大事だと思います。
まだまだ認知症予防に良い食材や工夫などは情報が多くないですが今後もまとまっていくようなことがあれば記事にしたいと思います。
過去のnote記事
#11 https://note.com/map_chiiki/n/n415a3604efeb
#74 https://note.com/map_chiiki/n/nc1cf9d527402
#181 https://note.com/map_chiiki/n/n1c9becab2a47
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