このブログでは認知症に関連した情報発信と全国の市町村での取り組みについてnoteで投稿した内容をまとめて紹介しています。
今回のテーマは「認知症予防とeスポーツ」についてです。
今年は全国に広がりを見せているeスポーツですが過去の流れも含めてまとめましたのでご覧ください。
eスポーツの現状
eスポーツについてはご存じの方も多いかと思いますが「エレクトロニック・スポーツ」の略で全国でも目にする機会は増えてきたのではないでしょうか。
2018年には「日本eスポーツ連合」が発足し、全国にて都道府県対抗eスポーツ選手権が開催されています。また同時に全国各地でeスポーツ協会(例:佐賀県eスポーツ協会)のような団体もでき、さらなる発展をみせています。
そのeスポーツ市場はゲームの大会を中心に賑わってはいるものの、それ以外にも自分のペースでゲームを楽しむことを重視した内容もあります。シニア向けeスポーツがまさにその一例で、楽しいに加え、脳の活性化や記憶力向上、認知症予防にもつながる健康スポーツとして期待されています。
色々調べてみると、シニア向けeスポーツの先駆け的な存在は埼玉県さいたま市が実施している「さいたま市民シルバーeスポーツ協会」と言われています。さいたま市民シルバーeスポーツ協会は「ゲーム=若者」の競技という既成概念を壊し、シルバー層に特化したeスポーツの普及振興を図る団体として2018年に発足されています。
そこではテトリス、ぷよぷよといった落ち系のゲームだけではなく、多種多様なジャンルを実践しておりeスポーツは日々進化しています。
1.ゲームの前に準備運動する
2.ゲームの時間は30分以内
3.ゲームの後は30分の休憩をする
全国市町村でのeスポーツ活用事例紹介
そして昨年8月に大阪府大東市では「eスポーツスポット大東」がオープンしました。
こちらでのeスポーツへの期待は下記の4つになります。
1.子どもから高齢者、障害者、外国人など誰とでもいっしょにプレーできるツールとして交流の促進
2.不登校などの若者や障害者の活躍の場の創出
3.コンピューターやプログラミングに対する理解促進
4.地域の活性化などの社会課題の解決につながる可能性
また宮城県仙台市と企業などが協力して行ってきた認知症予防にeスポーツを活用する実証実験も行われており、その結果も公表されました。
この実証実験は、仙台市とNTT東日本、東北福祉大学などが認知症や加齢による心身の衰え(フレイル)の予防にゲームを活用しようと行っています。対象は60代から90代の男女21人が参加して行われ、そして実験の結果として「複数の物事に注意を払いながら同時に行動する機能」が向上した傾向がみられたということです。
全国のeスポーツ協会、企業ホームページ
全国いくつかの団体や企業のホームページもご参考ください。
佐賀県eスポーツ協会
http://esports-saga.com/
さいたま市民シルバーeスポーツ協会
https://e-saitama.org/
石川eスポーツ協会
https://hesu.or.jp/
株式会社ハッピーブレイン
https://hb-e-sports.com/ikigai/
まとめ
今回初めて「認知症予防とeスポーツ」についてまとめてみました。
今年も多くの自治体で取り入れているのを記事でも見ていますが来年度はもっと広がりを見せると予想されます。
この記事によりeスポーツを「高齢者向けのレクリエーションに使えるのでは?」「楽しいから取り入れてみよう」との発想からさらに深化をし、実証実験の結果が良いものであれば認知症予防に効果のあるプログラムとしてさらに広がりをみせて欲しいと思います。
そして当事者としても何となく配偶者や子供たちに言われて渋々実施する認知症予防の取り組みとは違い、心が躍る取り組みとして、通常の介護予防教室には出てこない男性へも今後も普及が進むのではないかと感じています。
今回eスポーツの現状や認知症予防に向けた地域の取り組みを紹介しました。
最後までみていただきありがとうございました。
他の記事は下記をご覧ください。
過去のnote記事
#10 https://note.com/map_chiiki/n/ndf59751917a2
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