このブログでは認知症に関連した情報発信と全国の市町村での取り組みについてnoteで投稿した内容をまとめて紹介しています。
またその他、興味のあるものを雑記ブログとして紹介しています。
今回のテーマは「認知症への取り組み:鈴鹿市(三重県)編」についてです。
全国の市町村での取り組みを発信する中で、以前投稿した神奈川県に続き、三重県になります。
その中でも鈴鹿市は過去のnoteでも記事の多かった自治体であり、そちらにフォーカスして掲載します。
「認知症フレンドリーシティ鈴鹿」宣言について
鈴鹿市は人口約20万人で、産業、経済、文化、市民生活など調和のとれた発展を続け、国際的な観光都市としても知られています。
そして令和4年12月9日には「認知症フレンドリーシティ鈴鹿」を宣言しています。
様々な取り組みがある中で、ここが起点となっていることは間違いないと思います。
下記にチラシや概要記載していますのでご覧ください。
「認知症フレンドリーシティ鈴鹿」宣言について
みんなが参画して知恵を出し合い,安心で暮らしやすい地域をつくることで,認知症になっても,住み慣れた地域で自分らしく希望をもって日常生活を過ごすことができるようを宣言しました。
パートナー事業者について
フレンドリーシティの取り組みの中で特徴的なのがパートナー事業者との連携だと思います。
趣旨に賛同する協働事業者をパートナーとする登録制度の創設し、1番目の登録事業者となる食品スーパーのマックスバリュ東海は現在、岡田店を含めた市内7店舗で「おもいやりレジ」を展開するとともに、従業員が「認知症サポーター養成講座」を受講し、理解を深めています。
スローショッピングの取り組み
そしてマックスバリュ岡田店で、認知症の人たちがボランティアと一緒に買い物を楽しむ「スローショッピング」の取り組みが進んでいます。
支援活動の中心となるのは市や市社協、市内の認知症支援機関、ボランティアなど計15団体で構成する同市の認知症連絡協議会です。
市独自の組織で、情報共有や連携を図るため令和3年に設置されていますが、このように議論をする場があることが良い地域づくりには必要と感じます。
出典 伊勢新聞
市内関係医療機関、アカデミア、団体の取り組み
取り組みが進んだ地域は様々な医療機関、アカデミア、団体を巻き込んでいます。
上記のようなスーパーとはまた違う切り口で活動を進めていますのでご覧ください。
- 鈴鹿回生病院、鈴鹿中央総合病院
今年6月11日午後1時から4時まで、同市神戸1丁目のイスのサンケイホールで脳卒中市民講座「40歳からの脳卒中・認知症予防~自分のために、家族のために~」を開催されました。
今回イベントは、市民への啓発を目的としており、特別講演は三重大医学付属病院脳神経内科の新堂晃大教授が「脳ドックから脳卒中と認知症予防を考えよう」をテーマに話されました。
一般講演は鈴鹿中央病院脳神経外科の浅田玲緒尚医長が「脳神経外科手術を受けずに済むように~40歳からできること~」、鈴鹿回生病院脳神経内科の賀川賢部長が「40歳からの認知症予防」、同院管理栄養士の北林明代さんが「○○食べて脳卒中・認知症を予防しましょう」をテーマにそれぞれ話されました。
出典 伊勢新聞
- 鈴鹿医療科学大学
昨年11月に第15回薬学部健康講座「健康的に年を重ねるためにー認知症の理解を深める―」が開催されました。
身体機能の不良が認知機能や認知症に与える影響などについて研究する薬学部薬学科長の三輪高一教授が講師を務められ、自身の研究成果を紹介しながら、認知症についての理解を深めました。
出典 鈴鹿医療科学大学
- 一般社団法人「100歳大学」
一般社団法人「100歳大学」は、健康寿命を延ばすための知識を広めるため、地域での出前講座に力を入れています。
この記事の中の会では認知症予防の鍵となる生活習慣の改善や気を付けるべき点が紹介され、下記のコメントがされていました。
「今から、認知症や軽度認知障害(MCI)を予防する方法を教えます」
皆で元気な100歳を目指して活動する団体として非常に興味深い内容でした。
出典 中日新聞
まとめ
全国の市町村での取り組みを発信する中で、鈴鹿市は市町村としてまとめたのは初めてになります。
下記のnote記事の通り6記事投稿しており、他の市町村と比べても多い市です。
上記にも記載の通り、「認知症フレンドリーシティ鈴鹿」がきっかけになっているのは間違いないと思いますが全国こういった取り組みは他にもありますし、条例を制定して取り組んでいる所も多数あります。
その中でも当市は市や市社協、市内の認知症支援機関、ボランティアなど計15団体で構成する認知症連絡協議会があることが非常に重要なポイントかと思います。
いつまでにどのようなことを行うのかを関係者がスケジューリングするだけで一体感が生まれますし、この主催は市役所でなくても良いかと思います。
認知症の地域共生に向けた取り組みは単発のイベントでは達成できずこのような様々な取り組みを複合的に組み合わせていくことで成し遂げられると感じました。
最後までブログ記事みていただきありがとうございました。
過去のnote記事
#80 https://note.com/map_chiiki/n/nd0326fa635bc
#112 https://note.com/map_chiiki/n/ndd967690cee2
#309 https://note.com/map_chiiki/n/n2f1614655dc1
#416 https://note.com/map_chiiki/n/n68f8c0969349
#468 https://note.com/map_chiiki/n/nd55751018eb6
#514 https://note.com/map_chiiki/n/nd862c35bb9bc
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