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認知症と高齢者運転について ##7

高齢者運転

このブログでは認知症に関連した情報発信と全国の市町村での取り組みについてnoteで投稿した内容をまとめて紹介しています。
またその他、興味のあるものを雑記ブログとして紹介しています。

今回のテーマは「認知症と高齢者運転について」についてです。

このテーマはnoteでも最初のころ取り上げ、反応も良かった内容ですので今回いくつかの記事をまとめていきます。

このテーマを取り上げるにあたり、まずはこの内容に触れる必要があるかと思います。

令和4年5月13日施行改正道路交通法について 警視庁

引用 警視庁

今回の内容の大事なポイントの1つとして受験者に運転技能検査が新設されています。

運転技能検査とは、75歳以上の高齢運転者のうち、普通自動車対応免許の方が一定の違反行為をした場合、免許更新時等に運転技能検査の受検が義務付けられ、運転技能検査に合格しない場合は運転免許の更新はできないことになります。

その他には、認知機能検査の検査方法の変更として「時計描画(時計の絵を書いてもらい、その形や正しさによって認知症の状態を判断する検査)」が廃止され、「手がかり再生・時間の見当識」の2項目に変更されています。

また検査結果についても、「認知機能検査の低下しているおそれがない・認知機能が低下しているおそれがある・認知症のおそれあり」の3区分から「認知症のおそれなしと認知症のおそれあり」の2区分に変更されています。

そして今まで認知機能検査の検査結果に基づき、「2時間講習」「3時間講習」に分かれていた高齢者講習が、「2時間講習」に一元化されています。

この部分だけでも非常に重要ですのでご注意いただけたら幸いです。

 

   

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運転免許更新における「認知機能検査」の現状(富山県警本部まとめ)

昨年12月には運転免許更新における「認知機能検査」の現状について富山県警本部まとめのニュースがありました。

エラー - NHK

出典 NHK

75歳以上のドライバーが運転免許の更新の際に受ける「認知機能検査」で、県内では過去3年間に受けたおよそ8万人のうち4分の1のドライバーが認知症や認知機能低下のおそれがあると判定されました。

内訳として「認知症の恐れがある」と判定された人は25444人、また「認知機能の低下の恐れがある」と判定された人は1万8663人で、あわせると全体のおよそ4分の1にのぼります。

このうち「認知症の恐れがある」と判定された人がその後も運転を続けるためには医師の診断で認知症ではないことを証明する必要がありますが、こうした対応をとらなかったなどとしてこの3年間で行政処分によって4人が免許の取り消しにまた7人が免許の停止になっているそうです。

道路交通法改正前のまとめでもあり、少し判定区分も変わっているので目安かとは思いますが気になる結果が出ているのは間違いありません。

全国自治体の対応

このテーマは非常にインパクトもあり、多くの地域、自治体でこの内容を取り上げて研修会を開催するのを見かけます。

ただどちらかというと支援する専門職、地域包括支援センター職員向けであり一般の生活者がこの話題に触れているかというと当事者以外はまだ多くないかもしれません。

ご指定のページは見つかりませんでした/長野県

出典 長野県

まとめ

今回のテーマは「認知症と高齢者運転について」について取り上げました。

この手のニュースがあると高齢者の事故が増えている、運転免許返納を促すべきだとの議論がされ現在運転に問題ない高齢者にも注目が集まってしまいます。

都会のように返納後の交通インフラが整っていない地方では返納後の移動手段がなく、外出も減り、フレイルの悪化、認知機能の低下も起こりつつあります。

一過性に騒がず、出来るだけ安全に長く運転を続けられるための支援をして欲しいですし、このテーマは男性が対象になることも多いため自治体の介護予防事業でも出来るだけ多く取り上げる機会を作って欲しいと思います。

もちろん最後運転するかを決めるのは本人であり、事故を起こした際にも責任を負うのは本人なのですが、ぜひ正しく現状を理解いただき、生き生きとした生活を送って欲しいと思います。

今後のこのテーマには触れていきたいと思いますので一旦ここまでにしたいと思います。
見ていただきありがとうございました。

過去のnote記事

#7  https://note.com/map_chiiki/n/nbc3b68792869

#103  https://note.com/map_chiiki/n/n398916d970aa

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