このブログでは認知症に関連した情報発信と全国の市町村での取り組みについてnoteで投稿した内容をまとめて紹介しています。
今回のテーマは「認知症と見守り」についてです。
見守りに取り組む自治体の現状
現在、全国多くの自治体では認知症高齢者に対して関係機関、地域の方との協力による日々の緩やかな見守りと、行方不明高齢者等の早期発見・早期対応のための模擬訓練などの活動をしています。
そして認知症になっても安心して暮らせる地域づくりのために、システムとしての認知症高齢者等見守りネットワークの導入も進んでいます。
引用 東愛知新聞
ただ、2021年の1年間で警察に届けられた行方不明者のうち、認知症やその疑いで行方不明になった人は1万7636人おり、統計が開始された12年から9年連続で前年を上回り、21年は過去最多の数を更新しているようです。
認知症当事者の数が増加していることはもちろんありますが、いつ当事者がいなくなるかわからない状況に万全の準備をすることが非常に難しいことも理由としてはあります。
そして行方不明として届け出された認知症の人のうち、21年中に所在が確認されたのは1万7538人で、そのうち生存確認されたのは1万6977人、全体の96.8%は無事に保護されています。
一方で、亡くなって見つかった人も残念ながらおり、過去の5年間の死亡発見者数は470人(17年)、18年(508人)、19年(460人)、20年(527人)、21年(450人)です。
全国の自治体の皆さんとしてはこの数を一人でも減らし、悲しい思いをする人をなくしたいとの思いから活動をしていると思います。
コロナの影響もありますが21年は減少傾向にはありますし、多くはその日のうちに発見・保護されています。22年もさらに減少になっていて欲しいものです。
高齢者の見守りシール(ステッカー)導入自治体の増加
そういった中、対策の一つとして見守りシール(ステッカー)を導入する自治体増えています。
見守りシール(ステッカー)については、家族や介護者が登録した注意事項などの情報を携帯電話などで読み取ることのできるQRコードが印字されたシール(ステッカー)で、高齢者の衣服や、かばんなどの持ち物に貼って使用します。
行方不明となった高齢者の発見者がQRコードを読み取ることで、高齢者の介護者とインターネット上の伝言板を通じてやり取りを行うことができます。
安価で気軽に取り組めることもあるのか全国の自治体で導入が進んでおり、下記の松戸市、松江市、奈良県、ふじみ野市の記事を掲載しておりますのでご参考ください。
引用 松戸市
引用 読売新聞(松江市)
引用 朝日新聞(奈良県)
引用 ふじみ野市
まとめ
今回テーマとして「認知症と見守り」を取り上げました。
過去noteで取り上げた内容を見ても「認知症と見守り」は一番多いテーマであり、全国各地で見守りの模擬訓練やシール活用が進んでいることがわかります。
今後は、この記事を見た人が一人でも見守りシール(ステッカー)について
「こうやって役に立つんだな」
「自分の市でも始まっていたな」
「あのステッカー、シールそういえばつけている人さっきいたな?」
「でも今は特にお困りごとはなさそうだな、大丈夫そうかな」
などとなり、地域に暮らす住民が皆で認知症高齢者に対して日々の緩やかな見守りをしていくのが当たり前になると良いと思いました。
最後までみていただきありがとうございました。
過去のnote記事
#97 https://note.com/map_chiiki/n/n37f6612d29ca
#41 https://note.com/map_chiiki/n/n3b99c4aed277
#27 https://note.com/map_chiiki/n/ndf6e9f57deea
#9 https://note.com/map_chiiki/n/nc7d474111a7e
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