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生活における活動量と認知症リスク #127

活動量多いほど認知症リスク低下
~余暇でも生活でも(新潟大学大学院 中村和利教授)~

今まで運動などの活動をすれば認知症リスクを下げることが出来ることは何となく周知されてきていますが、この記事では家事も含めた「生活」における活動量にも注目しているのが新しいと思いました。

記事は新潟大学大学院医歯学総合研究科(新潟市)環境予防医学分野の中村和利教授に聞いて書き起こしています。 

まず身体活動には「余暇」にやる運動やウオーキング、散歩、「生活」においては家事、労働、通勤などがあります。
そして40~74歳の地域住民約1万4000人を対象に、日常の余暇身体活動量と生活身体活動量を調査しています。余暇身体活動量を「しない」「少ない」「中程度」「多い」、生活身体活動量を「少ない」「やや少ない」「やや多い」「多い」の4グループにそれぞれ分けています。その後8年間、認知症の発症を追跡し、各グループの発症リスクを算出しています。

この8年間というのもすごいデータだと思います。

結果として認知症になったのは310人で、うち約9割が60歳以上でした。
具体的には下記の通りです。

「生活」では通勤や家事などでも少し負荷や活動時間を増やすこと、「余暇」でも1日14分はウォーキングすることはリスクをさげることが出来るということになります。

認知症予防活動は目に見えにくいからこそ続けるのは中々難しいですがこういった結果を受けて、自分なりに情報を捉え、人を巻き込んで続けていくことが成果につながると信じています。

余暇身体活動量については、多いグループほど発症リスクが低かった。「しない」グループに比べ、「多い」グループで45%、「少ない」グループで30%リスクが低下した。「少ない」グループは、ウオーキングだと1日14分間以内。その程度でも認知症リスクが30%低下するので、余暇活動を少しでも続けると良い影響が期待できます。

生活身体活動も同様に、活動量が多いほど認知症発症リスクが低かった。「多い」グループの発症リスクは、「少ない」グループより48%の低下で、ほぼ半減した。

余暇と生活の身体活動量がともに多い人は、より大幅にリスクが低下した。

出典 時事メディカル
活動量多いほど認知症リスク低下 ~余暇でも生活でも(新潟大学大学院 中村和利教授)~
運動や家事などで体を動かすことは認知症の予防に役立つと考えられている。どの程度の活動量が認知症にどのような影響を及ぼすのだろうか。新潟大学大学院医歯学総合研究科(新潟市)環境予防医学分野の中村和利教授に聞いた。身体活動量と認知症リスクの関係...

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