ブログでは認知症に関連した情報発信と全国区市町村での取り組みを紹介しています
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はたはたです。
いつもブログみていただきありがとうございます。
兵庫県丹波市にて行われている頭を使いながら体を動かす運動を定期的、継続的に行うことで、認知機能が向上し、認知症の発症を遅らせる可能性があることが、研究結果から分かった。
当研究は20年秋に全国4カ所で始まった認知症予防の本邦初の本格的多因子研究「J―MINT」の関連研究。
同様の取り組みを実施した他の会場は、介入効果はなかったが丹波でなぜうまくいったのか、要因を解析中です。
内容として、認知症を遠ざけるには血管を柔らかく保つことが大事で、教室(週1回、90分)は血管の健康を保つためのもの。生活習慣病が血管に悪影響を及ぼすため、頭を使いながら体を動かす運動の他に、ストレッチ、エアロビクス、筋力トレーニングなどの運動や、栄養指導も行っています。
研究参加者は65歳以上の203人です。20年10月から今年2月までの36カ月を、18カ月ずつ前半グループ「介入群」(教室参加者、103人)、後半グループ「対照群」(待機者、100人)に分けて実施。待機者が教室に参加していない、開始から18カ月時点の結果を評価し、介入効果を調べました。
<具体的な内容>
前半グループ、後半グループとも6カ月に1度
▽身体機能検査(握力、筋肉量、歩く、立ち上がる能力、肺機能など)
▽頭の働きについて7種類の認知機能検査(記憶力、注意力、効率的に計画・実行する力など)
▽血液検査
の健康チェックがあり、データを蓄積
研究開始時と、18カ月時は、タブレットなどで認知機能評価をするトランプゲーム「のうKNOW」を実施
<結果>
結果単語の記憶、論理的記憶、注意力などを点数化。開始時点を100点としたとき、18カ月後の比較は、教室参加者が154点、待機者は139点と15点差がついた。
参加者は足の筋力が増強し、呼吸筋力の向上も認められ、頭と体の働きが良くなることが明らかになった。「呼吸筋力の増強により、強い咳ができ、誤嚥性肺炎など呼吸器疾患の予防につながる可能性がある」とした。18カ月後の「のうKNOW」の検査でも、教室参加者の方が集中力、注意力、反応速度のスコアが高かった。
全国と比べ丹波市の研究参加者は、日常生活を問題なく、元気に過ごせている人が多かった(元々の認知機能が高かった)。他の会場は、病院で検査に引っかかった人や、高齢化率の高い団地の自治会員を対象にしていたことも違いがある。
この研究は26年3月末まで実施し、定期的にデータ収集する。
追跡により、後半グループの認知機能が前半グループと同様に伸びているのかどうか、前半グループの認知機能が維持できるのかどうかなどを調べ、維持できている人がどんな生活習慣なのか、などを明らかにすることを目指す。
どのような生活を送っている人が認知症になりにくいのか関心の高い研究内容です。
一つずつ背景や対象者の状況を把握して、日本人が認知症になりにくい生活を送れるための指針になって欲しいと思いました。
最後まで見ていただきありがとうございました。
認知症発症遅らせる可能性あり 毎週の頭使いながら体動かす運動 国内で唯一、介入効果が出現 神戸大と市の共同研究で
引用 丹波新聞
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