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認知症予防に関する脳ドックについて ##20

脳ドック

このブログでは認知症に関連した情報発信と全国区市町村での取り組みについて紹介しています。

今回のテーマは「認知症予防に関する脳ドック」についてです。

「40歳を過ぎたら、5年に1度は「脳ドック」を受けて、脳の病気の予防、また早期発見しましょう」

このようなフレーズを聞いたことはあるかと思いますが、脳ドックを受けることがどういう良いことにつながるのか、また最近の企業、団体含めたトピックスも合わせてご紹介します。

脳ドックについて

まず脳ドック覚症状の出にくい“脳の病気”に対して早期発見と予防を目的とした日本独特の予防医学とされています。

そのため治療ではなく、現段階での脳の状態を見て、診断を行うものになります。下記に日本脳ドック学会の概要を掲載しましたが人間ドックと対比するなら脳ドックは脳に特化したドックになります。

脳ドックとは、頭部のMRI・MRAならびに頚部超音波検査などを用いて、脳に関係する疾患の診断あるいは疾患のリスクの早期発見などを目的に行われる健康診断の一種です。

脳ドックでは脳血管障害(無症候性脳梗塞や未破裂脳動脈瘤など)、脳腫瘍、認知症などの疾患が診断されることがあります。これらを早期に発見し、必要に応じた対応をとれる可能性が高まります。また、脳ドックを受ける利点の一つに生活を見直せる点があります。健康診断や人間ドックで見つかった危険因子があればそれを踏まえてということになりますが、生活改善により将来の脳血管障害のリスクを低減できるきっかけになります

出典 日本脳ドック学会

日本脳ドック学会について

脳ドック学会は1990年代初頭に立ち上げられました。

学会ホームページに現理事長のコメントが書かれていますが、当初の目的はくも膜下出血撲滅であり、手段は未破裂脳動脈瘤スクリーニングになります。その後、認知機能低下をフォーカスし、学会のサブタイトルに認知症予防が入ったのは2018年になります。

ホームページには脳ドック学会施設(認定施設、実施施設)が明記されていますので皆様の地域の施設も一度ご覧いただけたらと思います。

くも膜下出血リスク低減の流れと平行して、小林祥泰先生はMRによる脳ドックから、無症候性脳梗塞・大脳白質病変・microbleeds等の所見と脳卒中発症や認知機能低下との関係を明らかにされ、脳ドックのもう一本の柱を確立されました。
片山泰朗先生は、超高齢社会となった日本では認知症例が増加している現実に即し、本会名称のサブタイトル「脳卒中・認知症予防のための医学会」のおまとめに尽力されました。

一般社団法人 日本脳ドック学会|The Japan Brain Dock Society
一般社団法人「日本脳ドック学会」公式サイト。脳ドック実施施設や、総会の実施・学会認定施設などについてご紹介しています

出典 日本脳ドック学会

認知症予防に関する脳ドック実施施設(一部)

全国脳ドック実施施設については、各施設それぞれコースに特徴を出している所も増えました。

下記施設はその中の一部ですが認知症予防を特徴としているコースになります。

   認知症知症予防脳ドック「健脳ドック」

   認知症予防脳ドック

脳ドックに関係する話題(企業)、書籍について

ここ最近脳ドックに関係する話題としては下記の「スマート脳ドック」「BrainSuite🄬(ブレインスイート)」です。

脳ドックの検査時間や受付時の無駄を徹底的になくし、脳の異常を早期発見できる検査を継続しやすい価格で提供することを可能とした「スマート脳ドック」

脳の海⾺体積の「分析」と「育成」を組み合わせた予防医療プログラムとし脳ドックから得られるデータを価値のある情報として提供する「BrainSuite🄬(ブレインスイート)」

どちらも脳ドックの見方や価値を変えてくれている会社ですので下記ホームページもぜひご覧ください。

書籍については株式会社エムと朝田隆先生(メモリークリニックお茶の水)が共著した書籍「認知症を止める 「脳ドック」を活かした対策」を紹介します。

まとめ

今回のテーマは「認知症予防に関する脳ドックとしました。日本脳ドック学会が「脳卒中・認知症予防のための医学会」としたのは2018年で約5年が経ちました。その間に上記企業やブログラムの開発も進み、そのプログラムを導入する施設も増えてきました。

保険外のサービスとして自由度のある脳ドックのコースですが以前から言われている「40歳を過ぎたら、5年に1度は「脳ドック」を受けて、脳の病気の予防、また早期発見しましょう」という以前からあるフレーズも認知症の原因物質であるアミロイドβの蓄積開始が20年以上前から起こっていると考えると、意識して継続的に受けることは非常良いことです。

そして今後、新たな治療薬が上市されることによる脳ドックへの注目度もますます高まると感じました。

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