このブログでは認知症に関連した情報発信と全国の市町村での取り組みについて紹介しています。
今回のテーマは「認知症と見守り」についてです
今回は全国各地での見守りステッカー(シール)、GPSの事例紹介がメインとなります。
見守りステッカー(シール)については##3の投稿に内容紹介しておりますのでご参考ください。
見守りステッカー(シール)導入事例:岐阜県各務原市、沖縄県うるま市
現在、この見守りステッカー(シール)の導入の勢いは凄く、岐阜県内でも各務原市を含めて22の自治体でこの見守りシールは導入されているそうです。
岐阜県が42市町村ですので半分以上の自治体で使用されています(2022年11月30日現在)。
また全国で見ても255市町村で導入が進んでおり、簡単で安価で取り扱いしやすいのが良いのだと感じました。
直近ではもっと数は増えていると思いますし、全国自治体の2割に迫る勢いです。
シールを貼ったものを持って出かけてくれない、シールが取れてしまうなどはまた次の話であり、こういった取り組みが始まり、地域で当事者のことを考えるきっかけになっていることは素晴らしいと思いました。
出典 NHK
また、沖縄県うるま市では「うるま市認知症高齢者等見守りSOSネットワーク」の登録者へ「QRコードシール」を配布しています。
QRコードをスマートフォンなどで読み込んでいただくと、市のホームぺージにつながり、目の前にいる方への対応方法や連絡先が表示されます。
上記のうるま市のネットワークのページにはさらに詳しく記載がありますのでご覧ください。
そして配慮する点についても記載があります。
1.正面から声をかける
2.相手の目線に合わせ優しい口調で
3.おだやかに、はっきりした話し方で
4.相手の言葉に耳を傾けて、ゆっくりと
出典 号外NET
見守りステッカーの活用事例:埼玉県富士見市
現在、見守りステッカー導入の記事が増えてきている中、実際の活用事例があるとよりイメージが付きやすいと思います。
活用事例を見た人が、「こうやって役に立つんだな」「自分の市でも始まっていたな」「あのステッカー、シールそういえばつけている人さっきいたな?」「でも今は特にお困りごとはなさそうだな」などが当たり前になってくるとぐっと取り組みの意味は高まる気がします。
そういった中、埼玉の議員さんの記事ですが、富士見市の事例でステッカーの気づきからしかるべき相談先へつなぐことが出来た事例です。
このステッカーについては過去この方が、自身の所属する議会で提案して、ふじみ野市が全国に先駆けて始めた仕組みとのことで、隣の市でも導入されており、うまく役立てることが出来たそうです。
出典 民部 佳代 ブログ
GPS導入事例:鹿児島県いちき串木野市
一方でこちらの導入事例はいわゆるGPSタイプで感知するものです。
下記のALSOKのものになります。
出典 ALSOK
鹿児島県いちき串木野市では、認知症の人が行方不明になった場合、位置情報の履歴を調べて捜索の手掛かりにする「みまもりタグ」を導入しました。
タグの概要は上記のホームページをご覧いただきたいのですが、Bluetoothタイプと遜色なく小型です。
またスマホに専用アプリを入れた人とすれ違うと通知がされるのもBluetoothタイプと同じ機能ですが衛星で場所を感知するGPSタイプは非常に精度は高いです。
市はこれまで、行方不明者の家族の同意を得て名前や住所、顔写真などをボランティアに提供していましたが保護後に情報の削除を確認できなかったり、限られた人しか共有できなかったりする課題があったとのことです。
タグの導入により、早期発見や家族の負担軽減が期待できますし、アプリが普及すれば、自然に“見守り網”が広がり、認知症の人が安心して行動できる範囲の拡大が見込めるとのことでした。
まとめ
今回は全国各地での見守りステッカー(シール)、GPSの事例紹介でした。
過去のnote記事は現在でも見守りが圧倒的に記事数が多く、予防やサポーター養成講座を遥かに超えています。
それだけ地域での課題感はあり、対策の難しさからだと思いますが現在様々な工夫を行い少しずつですが、目指すべき方向に進んでいるような気がします。
近しい人、知り合い、他人、そして新たなデジタル技術、それぞれが関わりながら役割を果たし、最後は当事者の早期発見につながったり、不幸な事故が一軒でも減ったりすることが今後期待されることだと思います。
見守りはこれからも記事まとめを紹介していきます。
最後までみていただきありがとうございました。
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