このブログでは認知症に関連した情報発信と全国の市町村での取り組みについて紹介しています。
今回のテーマは「認知症(MCI)に対しての音楽療法」についてです
まず、非薬物療法に関しては、運動プログラムやeスポーツ、栄養療法などがトピックスとして取り上げられることもありますが今回は「音楽療法」についてです。
今後、他の非薬物療法をテーマとして取り扱うこともありますが、皆様が興味を持って取り入れられそうなものをぜひご参考いただけたらと思います。
音楽療法について
まず音楽療法とは音楽を聴いたり楽器を演奏するなどして、音楽の持つ力を認知症の治療に使う療法です。
下記のリンクでは下記のような基本的な概要を記載されていますのでご覧ください。
- 認知症の音楽療法の種類
- 認知症の音楽療法の効果
- 認知症の音楽療法で注意するポイント
出典 健達ネット
認知症やMCIの人に対して、音楽療法を行うことは有効か?
そして、この質問については下記のガイドラインにて回答がされています。
CQ2-3
ステートメント
認知症やMCIの人に対して、音楽療法を行うことは有効か?
認知症やMCIの人に対して音楽療法を含むプログラムを行うことは、認知機能や認知症の行動・心理症状(BPSD)、気分障害などを軽減するために有効で、回想法や二重課題、運動、余暇活動との組み合わせにより、精神的ウェルビーイングの向上や注意機能、視空間認知機能などの認知機能の改善に有用であることも示されており、実施することを提案する
つまり、認知機能の改善に有用であることも示されていることから実施してみてはという内容です。
音楽療法、音楽に関する実践指導を行う専門家
こちらも上記のサイトに紹介がありますが、音楽療法が専門の「音楽療法士」がいます。
その名のとおり音楽を通じて高齢者・障害者などの心のサポートを行う専門家です。
詳しくは日本音楽療法学会のホームページをご覧ください。
引用 一般社団法人 日本音楽療法学会
また「音楽健康指導士」という資格もあります。
こちらは、音楽の力を学び、安全で、楽しく、効果的な実践指導を行うとしています。
詳しくは日本音楽健康協会のホームページをご覧ください。
引用 一般社団法人 日本音楽健康協会
さらに兵庫県では、県独自の専門的人材として「兵庫県音楽療法士」の養成・認定を行っています。
平成11年度から音楽療法講座を開設し、平成13年度から、毎年15~30名程度認定しています。
引用 兵庫県
音楽療法関連の本(Amazon)
まとめ
今回のテーマは「認知症(MCI)に対しての音楽療法」としました。
非薬物療法の中でもこれから注目を浴びる内容かとは思いましたが、過去のnote記事でも反応が良い内容でしたのでさらに情報を集め、まとめてみました。
現在、全国で音楽療法士さん、音楽健康指導士さんは活躍されているかと思います。
そして教室に参加されている住民さんの楽しんで、喜んでいる顔を多くみられていると思います。
エビデンスが叫ばれる世の中ではありますが、今後他の非薬物療法(ダンス、運動、ビデオゲーム、アートなど)との組み合わせも含めながら、多くの住民さんが音楽療法に触れる機会を作って欲しいと思います。
最後までみていただきありがとうございました。
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