お役立ち資料

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こちらでは認知症の地域づくりを進める上で参考になる資料を載せたり、引用のリンクを張りたいと思います。見たことある内容も含め復習として参考にしていただけたらと思います。

資料タイトル掲載場所活用対象掲載年月日
認知症対応力向上研修教材フロンティア専門職、自治体・包括支援センター向け2024年8月
今と未来のために、認知症の本人とともに暮らしやすい地域をつくろう厚生労働省地域団体、一般向け2024年8月
あたまとからだを元気にするMCIハンドブック国立長寿医療研究センター一般向け2024年8月
自治体における認知症の「予防」に資する取り組み事例集厚生労働省自治体・地域包括支援センター向け2024年8月
認知症の人と家族の思いにふれあうハンドブックNTTDATA一般向け2024年9月
地域の高齢者見守りつなぎ力増強プロジェクトみずほリサーチ&テクノロジーズ自治体・地域包括支援センター向け2024年9月
難聴高齢者の早期発見・早期介入等に向けた事業日本臨床耳鼻咽喉科医会自治体・地域包括支援センター向け2024年9月
高齢者の自動車運転に関する報告書日本老年医学会自治体・地域包括支援センター向け2024年10月
さいたま市チームオレンジガイドブックさいたま市自治体・地域包括支援センター向け2024年10月
支援パッケージ 地域づくり支援ハンドブック日本能率協会総合研究所自治体・地域包括支援センター、支援者向け2024年11月
愛知県_認知症の人にやさしい企業連携推進事業 実践報告書事業委託:三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社自治体・地域包括支援センター、企業向け2024年11月
2024年11月更新

1.認知症対応力向上研修教材(歯科医師、薬剤師、病院勤務の医療従事者)

この認知症対応力向上研修は医師や歯科医師、薬剤師向けと共に病院勤務の医療従事者向けの研修があります。
取り扱いに注意の上、病院勤務向け以外もご使用の程よろしくお願いいたします。

引用:
令和3年度改訂版 「歯科医師、薬剤師、病院勤務の医療従事者」認知症対応力向上研修教材
※以下の教材資料はダウンロードしてご自由にご使用可能です。
(商用・転載・二次利用不可)
https://frontier-rc.or.jp/mhlw_r3.html

病院勤務向け_認知症対応力向上研修

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目的は、上記に記載の通りですがそのためのスライドも3種類あり、令和3年度厚生労働省老人保健健康増進等事業としてまとめられています。

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2.今と未来のために、認知症の本人とともに暮らしやすい地域をつくろう

こちらの資料は全体を通して認知症ちいきづくりのきっかけとなる本人の声を施策や地域づくりに生かすためのポイントやその具体例が紹介されています。

引用:今と未来のために、認知症の本人とともに暮らしやすい地域をつくろうhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000167700.html

具体例として、和歌山県御坊市の当事者の声をきっかけとした郵便局での表示を見やすくする取り組み、愛知県名古屋市では地元企業、デザイン領域の関係者と連携し、皆に優しい「だれでも履きやすい靴下」の商品化への取り組みが掲載されています。

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そして、途中には取り組みのステップが記載されています。

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各市町村の取り組みも多数掲載されており、見ていただくと「凄い取り組みだ」「自分の市町村や地域ではここまでは出来ないな」と思われるかもしれません。

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ただそれぞれの市町村もまずは小さな困りごとへの解決から始まっているものが多いと思います。

そのためまずは当事者や、普段から認知症への取り組みに関わっている人から「この町でこういうことが満たされると良い地域になるよね」の意見を集め、並べていくことが大事なのだと感じました。

そしてその小さな困りごとが解決され、良い地域になったことを継続的に地域内で発信しつつ、さらに次の困りごとにアプローチしていくステップとしてこの資材には内容が掲載されているのだと思います。

3.あたまとからだを元気にするMCIハンドブック

こちらは国立長寿医療研究センターが出している資料です。
こちらは下記の目次の通り、ある程度の内容を網羅しており、これ1冊を理解すれば今後の対策もばっちりです。

引用:あたまとからだを元気にするMCIハンドブック
https://www.ncgg.go.jp/dementia/pamphlet.html

Q3の「MCI(軽度認知障害)とは」も詳しく書いてあり、生活習慣病への対策、日常の中で取り入れるべき活動もエビデンス(根拠データ)に基づいて掲載がされています。

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4.自治体における認知症の「予防」に資する取り組み事例集

こちらの資材では認知症の「予防」の段階から取り組む自治体の事例が掲載されています。
具体的な自治体事例が詳しく掲載されていますのでご覧ください。

自治体における認知症の「予防」に資する取組事例集https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000167731_00001.html

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5.認知症の人と家族の思いにふれあうハンドブック

こちらでは当事者、ご家族へのヒアリングを経て診断直後の思い、仕事や日常生活での工夫、ピアサポートの力、周囲の方々へのお願いごとなど当事者の実体験に基づく心の浮き沈みを支援者向けに表現して掲載しています。

認知症の人と家族の思いにふれあうハンドブック
~聞いてください、認知症とともに今を生きる私たちの声~
https://www.nttdata-strategy.com/newsrelease/240410/

具体的な内容は下記の4つになります。

① 認知症の診断を受ける 
  … 診断を受けたときの衝撃、葛藤、受容までの当事者の心模様
② 働きながら認知症の診断を受ける
  … 当事者が感じる仕事への不安と葛藤、職場の理解、サポート
③ 認知症とともに生きていく 
… 当事者が行う日常生活の中での工夫やチャレンジ
④ 認知症の人とつながる
  … ともに助け合うピアサポートの力や支援者へのちょっとしたお願いごと

最初の認知症の診断を受けるということ部分も実際に当事者に聞き取りながら作成しているため非常にリアルで参考になります。

3つ目の症状や病気を理解し、それでもチャレンジしたいということが掲載されています。
各市民の皆様で症状なども違うと思いますが非常に多種多様でニーズを満たすのも一苦労です。

認知症基本法が施行され、国の計画作成の素案ができ今後の新たな認知症観を広げる意味でも今冊子や非常に役に立つと感じた。

6.地域の高齢者見守りつなぎ力増強プロジェクト

こちらでは高齢者の見守りを地域で行うにあたり、知っておくべき内容やネットワークの作り方、事例集などがまとめられています。
自治体や地域包括支援センターで見守りの活動を進める中で今どの段階かをこちらの中で確認しながら進めて行くのも良いと感じました。

地域の高齢者見守りつなぎ力増強プロジェクト 
民間事業者・地域住民・ICT機器等を活用したネットワークの作り方
事業報告書
ハンドブック

具体的な内容は下記の4章になります

高齢者見守りの中で地域包括支援センターが見守り「アンカー」となり地域の様々な見守り「センサー」と連携する図が書かれていますが非常にわかりやすいと思います。

さらに下記には各見守り「センサー」や市町村の役割なども明記されており、あとはどういったツールや連絡票で活動を共有化し、関係者で目線合わせしていくかになってくるかと思います。

またハンドブック内の事例紹介では「高齢者のご近所見守りチェックリスト」の内容もありますが各地域に合わせた内容で確認していくのが良いかと思いました。

7.難聴高齢者の早期発見・早期介入等に向けた事業

こちらでは令和5年度老人保健健康増進等事業「難聴高齢者の早期発見・早期介入等に向けた関係者の連携に関する調査研究事業」においてまとめられた報告書、手引きなどをご紹介します。

令和5年度老人保健健康増進等事業「難聴高齢者の早期発見・早期介入等に向けた関係者の連携に関する調査研究事業」(PwCコンサルティング)
https://jibikaikai.or.jp/news/general/1553/
報告書
手引き

下記は手引きの中の目次になります。具体的に自治体ができる支援内容からリサーチ、対策まで手順がわかりやすく記載されています。
また先進的に取組みを進めている各自治体(山形県山形市、大分県竹田市、石川県金沢市等)の内容が掲載されているのも参考になります。

内容では難聴がきっかけから相談、受診、フォローまでの流れにも沿って取り組みを紹介しています。その時に使うスライドやチラシのひな型もこちらのサイトには掲載されています。

この他アンケートも掲載していますのでこの内容で一通りの高齢者の難聴の啓発イベントは実施できそうです。

ぜひご興味ある方は確認してみてはいかがでしょうか。

8.高齢者の自動車運転に関する報告書

2024年4月1日に日本老年学会より、高齢者の自動車運転に関する問題に学術的に取り組むことを目的として「高齢者の自動車運転に関する報告書」が公表されました。

本報告書は、高齢者の身体的、認知機能の衰えを評価しながら、必要に応じて再訓練を行うとともに、テクノロジーの力でできるだけ自動車事故を減らすことによって、高齢者が生活・活動範囲を維持しながら、住み慣れた地域で長く暮らしていただけることを願ってまとめられています。

https://geront.jp/news/pdf/topic_240415_01_01.pdf

特に全国自治体の高齢者運転の記事まとめでも記載しましたが運転をやめた方の要介護認定リスクについても触れていますのでご覧ください。

さらには認知症の背景疾患別(例えばアルツハイマー型認知症と血管認知症との違い)によって交通事故率は違うとも書かれています。適切な対応が求められると感じました。

そして第13章では具体的に現場で行っている高齢運転者支援の内容も明記されています。
場所は大分県竹田市という大分の山間部の町で、高齢化率も50%近く、車の必要性が他の地域よりも高い場所になります。こちらでは出来るだけ安全に運転を続けるための「いきいき運転健康教室」が数年前から行われていますのでまた内容ご覧ください。

かなりボリュームのある内容になっていますが地域で高齢者運転の取り組みを検討される際には背景や取り組むべき意義なども整理するためにもご覧いただけたらと思います。

9.認知症の本人とともに暮らしやすいまちづくりに向けて
  さいたま市チームオレンジガイドブック

全国自治体や地域包括支援センターの皆さんとの話題で多く出てくる「チームオレンジ」。

チームオレンジとは、認知症の初期段階から、心理面や生活面の支援を行う仕組みです。
市町村がコーディネーターを配置し、地域で把握した認知症の人や家族のニーズと、認知症サポーターを中心とした支援者をつなぐことで、本人や家族が住み慣れた地域で暮らせるよう支援するとしています。

今回ご紹介するさいたま市のチームオレンジガイドブックはその取り組むにあたっての考え方が整理されていると思いましたのでご紹介します。

引用 さいたま市HP
https://www.city.saitama.lg.jp/002/003/003/004/004/p099677.html

まず、さいたま市の考えるチームオレンジは上記の2つから成り立っており、良く考えられがちな認知症の当事者を中心とした場の確保や取り組みなどから一歩進んだ考え方になっています。

それを絵にすると上記の通りですが市内の様々な場所にチームオレンジがあり、それを取り巻く形で認知症フレンドリー企業・や団体などがあります。下記のように活動は場を作るだけではなく、見守り、相談など多岐にわたり、関係する団体の協力なしでは進めることは難しいためです。

そして内容を見ていくとその取り組みのステップややるべき項目が時系列に掲載されていますのでこれから取り組む市町村や、すでに取り組んでいるが当事者が参画出来ていないという所でも考え方を整理する意味でもご覧いただけたらと思います。

そして実際にさいたま市で取り組んでいる内容も記載されていますのでぜひご参考ください。

10.支援パッケージ 地域づくり支援ハンドブック

認知症の地域づくりを進める上で、地域の実情に応じた課題解決が必要だと思います。

この冊子は少し広く本質的な視点・考え方を整理する上では非常に参考になるハンドブックです。
これから地域全体の地域づくりを考える上でぜひ参考ください。

また市町村向けと支援者向けに分かれているのも良いかと思いますし、下記の概要もみてから資料を見るのが良いかもしれません。

引用 日本能率協会総合研究所HP
(支援者向け)https://www.jmar.co.jp/2024/05/15/llgr5_10_handbook_supporter.pdf

(市町村向け)https://www.jmar.co.jp/2024/05/15/llgr5_10_handbook_municipality.pdf

結構しっかりした冊子になっていますので地域づくりに関する方々とゆっくり読み合わせするのが良いかも知れないです。

11.愛知県_認知症の人にやさしい企業連携推進事業 実践報告書

認知症の地域づくりを進める上で、10では地域の実情に応じた課題解決のためのハンドブックを掲載しましたが実務で関わる上で、企業連携は必須だと思います。

認知症における企業連携といえば京都府が進める認知症にやさしい異業種連携協議会が全国でも活動は進んでいるかと思います。

実際活動の進捗もわかりやすくホームページに掲載されています。

一方で愛知県においては企業連携における実績報告書が三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社から出されています。

今回はこの活動報告書をぜひご覧いただき各地域での企業連携を進めて欲しいと思います。

引用 愛知県ホームページ
認知症の人にやさしい企業連携推進事業2022-2023実践報告書を作成しました
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/chiikihoukatu/kigyourennkei.html

認知症の人と企業の共創によるサービス・製品の創出に向けて

上記のようにそれぞれの相互理解を重ねることで取り組みを構築するとあります。そしてこの資料の良さは認知症共創ワーキングの役割や流れが書いてある所です。

この「出会う」「知る・気づく」「生まれる」の順番に沿って事例を交えて書いてありますので非常に参考になります。

今後取り組みを進める自治体や企業さんがあればぜひ参考にして欲しいと思います。

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