このブログでは認知症に関連した情報発信と全国区市町村での取り組みについて紹介しています。
今回のテーマは「認知症当事者への化粧療法(メイクセラピー)の効果」についてです
以前「音楽療法」について掲載しましたが認知症における非薬物療法は反応が良く、今回はさらにnoteでも反響の大きかった「化粧療法(メイクセラピー)」について取り上げます。
「認知症(MCI)に対しての音楽療法 ##16」も宜しければご覧ください。
化粧療法(メイクセラピー)について
まず「化粧療法(メイクセラピー)」についてですが、馴染みのない言葉かもしれませんが、障害者、高齢者、特にフレイル状態にある認知症患者の方々への化粧療法効果が大きく、健康寿命延伸につながると報告されています。
また団体も過去より設立されています。
化粧療法(メイクセラピー)を行っている地域は?
福島県いわき市の介護老人保健施設「小名浜ときわ苑」にて行われているのは、月に1度好きな化粧品を使ってメイクを楽しむ「おしゃれの日」です。
「化粧療法(メイクセラピー)」は、前向きな気持ちになるだけでなく「見る」「触る」といった五感を使うことで脳への刺激も期待できるとされています。
また記事には日本介護美容セラピスト協会の話題もありましたのでこちらもリンクをつけておきます。
日本介護美容セラピスト協会・顧問の谷都美子さんによると、化粧美容セラピーをするグループと、しないグループに分けた実験で、明らかに化粧をしたグループの方がBPSDという徘徊や焦燥などの周辺症状が和らいだということが記載されています。
名古屋市中区では資生堂と同区社会福祉協議会が開いた美容教室の話題がありました。
参加者60〜90代の女性12人が鏡の前に座り、講師からアドバイスを受けながら、自分で眉を描いたり口紅を塗ったりしてメークを完成させました。
出典 東京新聞
化粧療法を行う企業、団体について
資生堂の化粧療法は、スキンケアやメイクなど化粧行為を通じて心身機能やQOLの維持向上など健康寿命の延伸をめざす療法を行っています。自立支援のもと、残存機能を生かした手法を用い、「自分でする化粧」をサポートしています。また、地域の元気な高齢者に対しては、社会性/心のフレイル予防など、介護予防としても活用ができます。
株式会社mineは日本化粧療法レクレーション協会を立ち上げ化粧療法の普及活動を行っています。
JCTA日本臨床化粧療法士協会は、学術研究に基づいた臨床化粧療法の普及、啓蒙活動、臨床化粧療法士の育成及び研鑽を目的とする組織です。
介護美容研究所という日本初の介護×美容の専門のプロフェッショナルスクールもあるそうです。
一度サイトご覧になってはいかがでしょうか。
まとめ
今回のテーマは「認知症当事者への化粧療法(メイクセラピー)の効果」としました。
note記事でも反響の高さからブログの記事とさせていただきました。
ただ認知症においての非薬物療法はまだエビデンスがあるものは少なく、この化粧療法も同様です。
しかし当事者にとっては化粧をすることが喜びであり、生きがいであった方も多くいらっしゃるかと思います。
非薬物療法は音楽もそうですが、多種多様にわたって様々なものがあります。
これはすべて当事者が「~したい」という所から生まれているものだと思いますし、ご本人にとっての何よりの支援になると思います。
まだまだ知らない非薬物療法があるとは思いますがまた気になるものがあれば掲載いたします。
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