VR体験から考える、認知症フレンドリー講座
目次
本記事では、朝日カルチャーセンター(ACC)より委託を受け、
認知症フレンドリー講座の認定講師を務めている立場から、本講座の内容をご紹介します。
認知症とともに生きる地域を、体験から考える講座

認知症フレンドリー講座は、認知症とともに生きるご本人の声を起点に、地域での共生のあり方を考える体験型プログラムです。
実際の思いや日常の困りごとを知り、認知症VR体験を通して「見えにくい世界」を疑似体験することで、どのように寄り添い、向き合えばよいのかを自分ごととして考えることができます。
朝日新聞社が2019年からスタートした「認知症フレンドリー事業」の一環として、全国各地の自治体や学校、地域で実施されています。
認知症フレンドリー事業とは?
「認知症フレンドリー事業」は、認知症フレンドリー講座、認知症フレンドリー講座ジュニア、認知症フレンドリー市民上映会の3つを合わせた事業になります。
各プログラムについてはそれぞれのリンクをご覧ください。
VRで体験する「認知症の世界」

写真は認知症フレンドリー講座ジュニアの体験の様子です
この講座の大きな特徴のひとつが、認知症VR(バーチャルリアリティ)体験です。
視界が歪む、音が重なって聞こえる、周囲の言葉が理解できない――。
言葉や資料だけでは伝わりにくい「戸惑い」や「不安」を、体験として感じることができます。
体験後には、
「なぜ急かされると混乱してしまうのか」
「何気ない一言が、どれほど負担になるのか」
といった気づきが自然と生まれます。
知識として知るだけでなく、感じて理解することが、この講座の大きな特徴です。
ご本人の声から考える、認知症との向き合い方
講座では、認知症とともに生きるご本人のリアルな声にも触れます。
日常の困りごとだけでなく、周囲の関わりによって救われた経験や、心に残った出来事などが紹介されます。
「できなくなったこと」ではなく、
「今も大切にしている思い」に目を向けること。
ご本人の言葉を通して、認知症のある人を“支援される存在”としてではなく、
地域でともに暮らす一人の生活者として捉える視点に気づかされます。

写真は認知症フレンドリー講座の講義の様子です
学校・自治体・地域へ。全国に広がる取り組み

認知症フレンドリー講座は、市民向け講座や医療・介護従事者向け研修にとどまらず、
小学校・中学校・高校など、教育現場にも広がっています。
子どもたちが早い段階から認知症について学び、体験することは、
将来の共生社会を考えるうえでも大きな意味を持っています。
全国各地で実施されている講座の様子は、ニュースとしても紹介されています。
講座のご相談について

本記事でご紹介した「認知症フレンドリー講座」について、学校・自治体・地域団体などでの開催をご検討の際は、講師としてお手伝いすることも可能です。
規模や対象(一般市民・子ども・専門職など)に応じた内容調整や、VR体験を含めた実施方法についてもご相談いただけます。
ご興味のある方は、コメントページよりお気軽にお声がけください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

