目次
このブログでは認知症に関連した情報発信と全国区市町村での取り組みについて紹介しています。
またその他、興味のあるものを雑記ブログとして紹介しています。
今回は「VR認知症の広がりとコンテンツ提供各社の違い」についてです。
このテーマは以前一度取り上げていますがその後も記事は多いため再度まとめさせていただきます。
また今回は各地域でのVR認知症の広がりの話題紹介に加え、現在VRコンテンツを提供している3社の違いなども紹介します。
ぜひご覧ください。
ガソリンスタンドでのVR体験
さて最初の記事は、ガソリンスタンドでVRゴーグルを使って脳機能測定の内容です。
どんどん時代が進んできているのを感じますね。
出光興産は、愛知県内のサービスステーション(SS)「アポロステーション」3カ所で、VRゴーグルによる「脳機能測定」のサービスを期間限定で提供しています。
これからの電動車シフトや低燃費車の普及による石油需要の減少が見込まれる中、系列のSSをまちと人の豊かな暮らしをサポートする生活支援基地とする事業「スマートよろずや」の取り組みの一環です。
サービスは、VRゴーグルによる空間ナビゲーション機能と空間学習能力の測定結果に基づいて脳機能を診断、アルツハイマー型認知症の発症予防に向けた行動変容を促すレポートを受診者に提供します。
今後、全国の系列SSを生活支援基地「スマートよろずや」に進化させる取り組みを進めています。
特に高齢化の進展で、高齢者福祉やヘルスケアに関する社会的なニーズは高まっており、このニーズに対応したサービスを提供する拠点としてSSを活用するそうです。
いわき市の出前講座(VR認知症)
福島県立勿来高等学校記事からの紹介になります。
当学校の3年生選択授業「介護福祉基礎」において「VR認知症プロジェクト ~認知症の一人称体験~」が実施されました。
この取り組みは、いわき市の出前講座の中にあるVR認知症体験を活用したものです。
また授業ではいわき市地域包括ケア推進課から2名の講師をお招きして実施しています。
目的は介護に携わる者として、認知症について理解を深めることです。
VRを使って一人称で体験できたからこその成果があり、他者視点に立つ重要性を改めて認識されています。
単発でVR認知症体験会を開く自治体は良くありますが、継続的に年度通じて体験できることは非常に素晴らしいと思いました。
真岡市:VRによる認知症疑似体験 #590
栃木県真岡市の真岡北陵高校においてバーチャルリアリティー(VR)で認知症の人の視点を疑似体験する授業が行われました。
対象は介護福祉科1年の16人。
介護福祉を学ぶ1年生に実施しているという所が良いですね。
さて授業内容としては、下記に記載がされていますが朝日新聞社が全国で展開する出張講座「認知症フレンドリー講座」の一環として行われています。
階段を下りにくいなど認知症の人の視点をVR体験した生徒たちからは、「むりー」「ウオー」などの声が上がりました。
そしてインタビュー映像などを通して認知症の人の思いを知り、どう寄り添えばいいかも学びました。
一時のブームから少し記事数は減ったように思えますがVRで体験することは非常にインパクトもありますし、記憶にもしっかり残ると思います。
費用もかかりますので誰もがいつでもどこでは難しいかも知れませんが未来の介護福祉を担う全国の新一年生の学生さんは必ず体験しても良いのではないかと感じました。
出典 朝日新聞
1.凸版印刷:認知症体験VRの新コンテンツ
今回VR認知症に関する会社さん3社紹介する予定ですが1社目は凸版印刷です。
こちらではVRを使い認知症体験ができる「認知症体験VR」を、2020年5月から提供しています
(本人体験編、業務応対編)
そして直近では(運転編)をリリースしています。
私が中身を見ていないのですが対象を住民さんというよりは企業、自治体等においているように感じました。
2.朝日新聞社:認知症フレンドリー講座
朝日新聞社は全国で展開する「認知症フレンドリー講座」は認知症とともに生きるご本人の思いを知り、地域でともに暮らす共生社会のあり方を考える出張講座として、2019年にスタートしました。
そして認知症とともに生きるご本人のリアルな声を聞いていただき、その中で行なわれる認知症VR体験をすることによって、どのように寄り添い、向き合えばいいのかを考えてもらいます。新聞社の持つさまざまなリソースを活用しながら、「新しい認知症観」の獲得を目指し、社会全体で支え合う「社会モデル」の視点からお伝えする内容となっています。
認知症VR体験だけを切り離してソリューションを提供するというよりは講座全体の中に含まれているというのが朝日新聞社の特徴です。
3.シルバーウッド:VR認知症
こちらについては前回の記事で触れていますのでこちらをご覧ください。
まとめと今後について
今回は「VR認知症の広がりとコンテンツ提供各社の違い」についてでした。
VRがゲームを中心に広がりを見せ、その後啓発や研修で使われるように展開されています。
そして啓発、研修では認知症をテーマとしたものの増え、コンテンツ提供企業も多くなりました。
啓発では高校の介護福祉系を学ぶ学生さんに体験いただく機会が増えたように感じます。
より実践的で効果的な活用が広がっています。
ただ今回の記事や事例、コンテンツ提供各社の違いについてご覧いただきましたがまだ世の中に大きく広がり根付いているわけではないこともご覧いただけたと思います。
今年度から広がりを見せるeスポーツのようにその都度、流行りもありますし、予算の都合もあります。
自治体や企業も住民満足や認知症の正しい理解のため導入を検討するもののまだまだ知らない人も多いのだろうと感じます。
良いものは良いとして広げていき、一定の安価な価格になった時に展開が広がると感じました。
最後までブログ記事みていただきありがとうございました。
過去のnote記事
#315 https://note.com/map_chiiki/n/n3ad43e9ef270
#342 https://note.com/map_chiiki/n/n808bf90356f2
#378 https://note.com/map_chiiki/n/n7434fb1fc0cf
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#590 https://note.com/map_chiiki/n/n36f46ed6cd55
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