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認知症とVR(仮想現実)について ##5

VR

このブログでは認知症に関連した情報発信と全国の市町村での取り組みについてnoteで投稿した内容をまとめて紹介しています。
またその他、興味のあるものを雑記ブログとして紹介しています。

今回のテーマは「認知症とVR(仮想現実)」についてです。

まずVR(仮想現実)で認知症について学ぶ体験をされた方はいらっしゃいますでしょうか?

ここ数年メディアや地域イベントなどで取り上げられてはいますし、実際体験された方もいらっしゃるかもしれません。ただ改めて詳しく触れてみたいと思います。

認知症に関するVR(仮想現実)について

この分野においては様々な企業が参入していますが、ビジネスとしてVR認知症を展開する株式会社シルバーウッドの名前がまずは有名かと思います。当企業は下記のホームページに記載がある通り、サービス付き高齢者向け住宅「銀木犀」が事業の土台となっています。

当社は、サービス付き高齢者向け住宅「銀木犀」を運営しています。
私たちは、認知症がある入居者の方たちと関わる中で、社会の認知症に対するイメージは変えられると思いました。
自分が認知症を経験したことがないから、認知症のある方への想像がしにくく、「もう何もわからなくなってしまった人」 といったネガティブな感情につながってしまうのではないか。そんな想いから、認知症がある方たちの世界を一人称体験する「VR認知症」が生まれました。

VR 認知症 |VR Angle Shift|株式会社シルバーウッド
VR で 認知症 の中核症状を一人称で「 体験 」し、グループディスカッションや当事者インタビューの視聴を交えながら、認知症がある方への理解を深める体験型プログラムです。【体験テーマ】視空間失認、見当識障害、レビー小体型認知症の幻視、丹野智...

出典 株式会社シルバーウッド

その中でVR認知症体験会は、参加人数分のVR機材と講師を派遣して実施する約90分の研修プログラムです。

実際体験するとわかりますが、まず新しい技術に触れるワクワク感とそれに加えて映像のクリアさが際立ちます。そして当事者目線の体験も合わさり、一つのコンテンツとして出来上がった内容になっています。

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導入地域の記事(認知症啓発)

愛媛県新居浜市高木町の市総合福祉センターではVR(仮想現実)の技術を使い、認知症について学ぶ体験会が行われ、市民計約60人が参加されました。

ページが見つかりませんでした : 読売新聞オンライン
【読売新聞】

出典 読売新聞

認知症の方が体感している高さや距離感が正しく認識できなくなる、自分が居る場所がどこなのか分からなくなる、レビー小体型認知症の方に起こる幻覚が見えるなどの主な症状について、VR(仮想現実)で実際に患者になったかのように体感されています。

会社名は記載がなかったですが内容を見る限りシルバーウッドのコンテンツかと思います。

また小学校の授業でVRの技術を使って認知症の症状を体験している地域もあります。

福井県大野市の阪谷小学校で行われたもので、始めに社会福祉協議会のスタッフから、認知症は年をとると、かかりやすくなる脳の病気だと説明を受けます。その後、児童たちはゴーグルとヘッドホンをつけて、VRの技術を使って再現された認知症の症状を体験しました。

授業に参加した児童の中で「屋上から落ちるような感覚で、『ゆっくり歩いて』と言われましたが、怖くて動けませんでした」と話しています。

また、別の児童が「認知症で困っているお年寄りがいたら、優しく声をかけて助けてあげるようにしたい」と話しており、通常の認知症サポーター養成講座や重りを付けての高齢者体験とは違い、現在の小学生だからこそ感じるところは多かったのではないかと感じました。

エラー - NHK

出典 NHK

これらは認知症の当事者が見ている世界を共感できるコンテンツでした。

導入地域の記事(VR旅行)

また別の活用としては、Meta社が手掛ける福祉領域におけるVRの可能性を発信する新プロジェクトがあります。新プロジェクトでは、デジタルステッキが手掛ける「VR旅行」を、Facebook Japanが支援します。

「VR旅行」は、施設に居住する高齢者を対象に、思い出の場所などをVRゴーグルの「Meta Quest 2」で巡ることができる。また、高齢者とともにVRコンテンツを制作する取り組みも実施しています。まずはVR旅行のコンテンツを撮影するワークショップを岩手県盛岡市と兵庫県神戸市で開催するとのことです。

Meta日本法人、「VR旅行」を高齢者福祉に活用--神戸と盛岡でワークショップ
Meta日本法人のFacebook Japanは12月15日、福祉領域におけるVRの可能性を発信する新プロジェクトを発表した。高齢者向けの「VR旅行」を手掛けるデジタルステッキと提携し、2023年1月より取り組みを開始する。
出典 CNET japan

まとめ

今回、認知症とVR(仮想現実)の話題でした。
VR(仮想現実)を活用したイベントや講座になぜここまでニーズがあるか言えば、この背景には認知症の当事者が普段どのような世界が見えているのかを多くの方が知りたいということです。
つまりまだまだ分かっていないとも言い換えられますがそれだけ当事者の気持ちを知ることは難しいということです。
私たちは精一杯あなたのことを考えて介護やサポートしているのになぜ分かってくれないのか?、こういったことに対して一般の方のみならず介護施設で働く方や専門職の皆様にも気づきとなる体験になると思います。
もし皆様のお住まいの近くで認知症に関するVR(仮想現実)を活用したイベントがあればぜひご参加してみてください。




過去のnote記事

#101  https://note.com/map_chiiki/n/n467eb8175628

#154  https://note.com/map_chiiki/n/nc72c675aaaa1

#167  https://note.com/map_chiiki/n/n254197ba496f

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